新年会

地元の友達と飲む。
雪の降りしきる中、チャリンコに乗って居酒屋に向かう。慣れたものでどんなに地面が凍っていようとコケることはない。
久しぶりに見る顔が多く懐かしい。昔話に花が咲く。気がつくと自分も方言を使っている。僕は東京にいて標準語になってしまった。ほとんどの人が就職が決まっている。みんななんだか堂々としていて大人だ。昔一緒に全裸で川に飛び込み騒ぎまくっていたやつは、酒で赤くなった顔を下に向け、すっかりおとなしくなっている。

10時半でラストオーダー。飲み会終了後、友達の家にみんなで集まる。途中僕は、竹中直人監督の『普通の人々2』という映画を借りる。みんなで見る。あまりにもふざけていて意味が無く下らない最高な映画である。

見終わってからラーメンを食いに行く。高校時代によく使った溜まり場である。午前2時半。ヤンキー（死語か？）がたくさん集まっている。
ラーメンを食って外に出ると、俺のチャリンコがボコボコになっていて使用不能になっていた。みんなが慰めてくれる。やり場の無い怒りを雪の積もった場所に体ごとダイブして収める。すごく冷たい。倒れたまま雪をなめる。辺りはとても静かで、その静謐さの中に怒りは消えていく。
帰りはチャリンコをひきながら雪を浴びて帰る。今年は年男だったな。